世界の旅 台湾

「千と千尋の神隠し」の町、九份と初台北、三峡にも行ってみた① 新北市瑞芳区九份 台湾

2017/08/09

えーみなさま、新年明けましておめでとうございます!

本年も、「こーの旅」及び「こーのリュックん中」、なにとぞよろしくお願いいたします<m(__)m>
みなさまの、忙しい中での暇つぶしや癒しにでもなれれば、本当にうれしいです 😀

実は現在、風邪でレロレロなこー 😥
新春一発目、さっそく旅してきたのですが、そこで大いに体調を崩し…しかし負けじと楽しんできましたよ!!!
どこに行ってきたかというと…

ちゃーん!湯婆婆の屋敷!!

そう、みなさんご存じ、台湾は九份ですヽ(^o^)丿
台北市内からバスで約1.5時間、新北市瑞芳区にある町です。
日本人の間ですごく人気ある観光地で、あの宮崎駿監督がこの地を訪れ、名作「千と千尋の神隠し」を作るインスピレーションを得た町として、また台湾の方々には映画「非情城市」のロケ地としてすごく有名なところなんです。

ジブリアニメは「天空の城ラピュタ」の次に好きな「千と千尋の神隠し」。そのモデルの町で、千尋のお父さんとお母さんのごとく、がつがつ美味しいもの食べて台湾ビール飲む!!ヾ(≧▽≦)ノ
今回の旅のきっかけはそれ!まさにそれだけっ!!(笑)

1月7日(土) 神戸⇒台北⇒九份泊

1月8日(日) 九份⇒台北⇒三峡(半日観光)⇒台北

1月9日(月) 台北⇒日本へ

では今回も、お楽しみください~♪

 

九份

赤い印が九份です。台北から東の方角に位置します。
九份へのアクセスを書く前に、台北桃園空港から台北市内までのアクセスを。


台湾では市内をめぐるにはMRTと呼ばれる電車とバス、タクシーがあります。
また台湾各地を結ぶ台湾鉄道(台鉄)、高雄までを結ぶ台湾高速鉄道(高鉄、新幹線の事)があります。(今回の九份には台鉄を乗り換えていくこともできます。)

台北桃園空港から市内までは、現在バスかタクシーが一般的。
鉄道に乗ってという行き方もありますが、鉄道の駅が空港から離れているので、そこまでもバスかタクシーを使うことになってしまうのであまりおすすめできません。
(※桃園空港から市内へ、2016年内に開通予定だったMRTは2017年1月現在延期となっており、開通日時は未定です。)

で、市内へのバス待ちがこれもんです(+_+)

右の青い板の番号、1、2辺りが市内へのバス乗り場です…ってマジか 😯
ここで一時間ほどバス待ち。実際には市内に行くバスは他の会社のものもあったのですが、空港から出て最初に目につくバスチケットカウンターで思わず買ってしまうと、これに並ぶ羽目になります(+_+)

 

そして、ここで写真をよく見てほしいのですが…
わかりますか、旅行者と現地のおいちゃんの服装の違いに。時間は二時半近く。この時点で気温はなんと、24℃!

いや暑いから、コート!!!(>_<)

台北の1月の平均気温は16.1℃。最高最高気温は19.1℃。
この日は台北でもかなり暖かい日だったようで。真冬の日本から来た僕たちの服装では、汗が…ヒートテック着てきてるよ、俺…みたいな…。
日本と台北の気温差はもちろん考えて、一枚分厚い服、ではなく重ね着で来てたので、ソッコー脱いでヒートテックと薄手のパーカーになりました。写真のお姉さんたちは、バス乗るまでコート着てはったけど。スゲーなと思いました、マジで。
しかしこの後、バスに乗り込むと冷房が効いているという… 🙁

今回の台北の旅は、この場所によっての気温の違いに最後まで苦しみました。というか今考えると、このときかいた汗とバス内での冷房が、濡れたヒートテックを冷やして風邪を呼んだのだと思います(+_+)
そしてこの風邪は、じわじわと旅の後半効いてきます…
教訓
台湾の冬は外気は快適でも、交通機関では余分にもう一枚、ウインドブレーカーみたいな上着は必需品です!!

 

++

 

さてバスは小一時間ほどで台北駅に着き、ここから台鉄で九份最寄りの鉄道駅「瑞芳」(レイファン)駅まで向かいます。

台湾では「EASY CARD」と呼ばれる、日本でいう「SUICA」や[ICOCA]のようなカードが駅、もしくは大手コンビニで販売されてます。別名「悠游卡」(ヨウヨウカー)。
このカード、チャージ式で日本と同じくタッチするだけで改札を通れます。このカードでMRTを利用すると二割引き、それから市バスに乗り換えでさらに割引あり。台北市や新平市の見どころの入園料、一部台鉄、コンビニ、レンタサイクルにまで使える超便利なカード。というか市バスは小銭きっちり持ってないとお釣りをくれなかったりするらしいので、まさに旅人には必需カードです!
値段は200元(約700円)。うち100元がデポジットで、MRTのインフォメーションで返却時に返金してくれます。

僕はこれを空港のコンビニで購入し、500元をチャージ、三日間でちょうど使い切りました。このカードで台鉄に乗ります。
ただし、ヨウヨウカーで乗ると特急と急行は自動的に立ち席になります。席が空いていれば座れますが、この二つは全席指定なので券を持った人が来れば譲らなければいけません。
瑞芳までは約50分。確実に座りたければ指定券を買うことになります。もちろん値段は上がり、券を買う列に並ぶ事になりますが…

 

列車に揺られ揺られて~。風景は田舎の川沿いを走ります。旅行初日の陽はいつの間にか暮れてしまいました。
ま、夕暮れ時の写真は間に合わなかったけど、楽しいからいいや~ 😛

瑞芳駅に到着~。
おお~ヾ(≧▽≦)ノ さすが九份最寄駅♪駅前から提灯いっぱいや~ん♪

さて、ここからバスかタクシーに乗ることになります。瑞芳駅から九份まで車で10分ほどの山道。
本当はバスで安く行くつもりだったけど、日も暮れたし、タクも九份まで一律205元(約700円)なんで。

九份の入り口はバスとタクシーで軽く渋滞してます。日が暮れると途端にバスの本数が減るので、台北へ戻る人たちが集中するみたい。まあ僕は、今晩九份泊なんでいいのだけど♪
まずは予約してる宿へ。

軽便路という筋沿いにある、「ジュフェン280ハウス」という宿に向かいます。

この真ん中の青いベッド印の付いたところが本日泊まる『ジュフェン280ハウス』。(クリックしてみてね)
「ジュフェン」とは九份の中国語読みです。ここは軽便路沿いがバーの入り口になっています。
写真右手がそう。店内でもお酒が飲めるし、テイクアウェイも可。ここでチェックインするみたい。

 

まだバーにお客さんが入る時間には早いらしく、ふっくらめのお姉さんが店頭でカクテルの瓶持って動き回っています。
時間は6時半過ぎ。早くチェックインしてカメラ持って夜の九份をまわりたい!!

 

こー   「…ハロー」

お姉さん 「ハーイ!(ニコッ)」

こー   「今晩宿を予約してるんですが。」

お姉さん 「ウェルカーム!!!よく来てくれたわね~。ちょっと待ってね、この瓶だけ片づけるからっと。(降ろす)はいごめんね~(二コー 😉 )。お名前は?」

こー   「こーです。」

お姉さん 「こーさん…あ、あったあった!OK,じゃあ部屋に案内するわね~」

 

すごくハキハキテキパキなお姉さん(^-^)英語は本物のイントネーションだし、海外で住んでたのかな。まるでいとこのお姉さんとこに遊びに来たみたいやな 😛

お姉さん 「ジャパニーズスタイルの部屋よ。もいっこ上のグレードの部屋は夜景が見えるんだけど、この部屋は窓なしなの」

こー   「はい、知ってます。」

お姉さん 「上のバーからは、キールンの夜景が一望だから後から来るといいわ♪そうそう、食事は夕食と朝食が選べるけれど」

こー   「朝でお願いします。夜は九份のお店で食べるつもりです。」

お姉さん 「そうね。夜のこの町は素敵よ。朝はバーはクローズしてるから、朝食は部屋のノブに8時に掛けておくわ。いい?」

こー   「はい。チェックアウトは?」

お姉さん 「チェックアウト時間は12時まで。出る時は鍵をここに置いておけばいいよ。OK?んじゃ楽しんで!」

 

めちゃいい感じのお姉さんやん(*^。^*)何というか、気持ちのいいサッパリした人。オーナーさんなのかな。
っとと、早く夜の九份観光にいかないと♪

 

この町の中心の通りは南北に走る基山街と東西に延びる階段の豎崎路になり、お土産やおいしい団子汁やお餅が楽しめるお店が軒を連ねるのは基山街。豎崎路には有名なレストランや、「千と千尋」のモデルと言われる所以の、阿妹茶酒館があります。
また豎崎路は急な階段になっているため、絶好の写真撮影スポットがあります♪

泊まる宿のある通りは少し静かな感じなんだけど、ちょっと歩くとすぐに…

 

めちゃ観光客多いやん(笑)いや、予想はしてたけど、これはまた(*^。^*)
ここは豎崎路の階段の一番下の広場です。右手にこの階段が伸びてます。
提灯全てに灯りが灯ってるわけじゃないけど、雰囲気があっていい感じです。ときどき階段は渋滞するけれど。

ここが「千と千尋の神隠し」で湯婆婆の温泉屋敷のモデルになったのではと言われる、「阿妹茶酒館」。そういえば劇中の屋敷も、こんな風に提灯がたくさん掛かってましたね~。
お店はお茶やお酒を楽しめるみたい。

こちらの”台北ナビ”さんの記事には、宮崎駿さんが来られた時のエピソードも書かれていますよ。

http://www.taipeinavi.com/food/276/

 

この町は昔、金などの鉱物が出たことで大いに賑わった町です。山の中に町が出来たため、坂や階段が多い。
情緒あるいい町だけど、足腰の弱いお年寄りには散策が大変だな…そんな風に思ったり。

観光横丁の基山街にも行ってみよ♪

基山街はこんな風にアーケードになっていて、雨でも傘をささずに観光できます。
両側にはお茶屋、お餅屋、サッと入って食べられる点心やスープのある店が軒を連ねます。観光客は多いけど本当に素敵です 😀

こちらは九份名物、”芋圓”の有名店。もっちりした甘さ控えめぜんざいって感じの食べ物。店内でも食べれるし、持ち帰りもOK。混んでるから明日朝食べようかな。

僕もこちらで魚丸湯を。魚のつみれスープです。30元(100円位)優しい味で、パクチかな、が入ってます。温もる~(全然寒くないですがw)
スープ飲んだら胃のエンジンがかかりました。さらにこちらも。

臭豆腐!中国でも食べました。25元(約90円)かな~り臭いますが、食べると普通の揚げ豆腐で僕は大好きです。ここのはマイルドでしたよ♪
上に白菜漬けみたいなのが乗ってました。

だめだ。食べだしたらもっとしっかり食べないと我慢できなくなってきた(>_<)時間も八時近いし、昼は乗り継ぎばっかで豚まん一個だったし。
よし豎崎路の階段戻って、あそこで食べよう。

ここは台湾映画「非情城市」の撮影で使われた”小上海茶飯館”。
入り口にドーンと「非情城市」の額がかかっています。九份はこの映画の大ヒットで、台湾屈指の観光地になったのだそうです。
映画の舞台は第二次大戦終戦直後の九份。ある一家の悲しい人間ドラマだそう。

まだ僕は映画は見ていませんが、階段上がりながら、雰囲気が最高なレストランだな~と思って(*^。^*)
ちなみに豎崎路の階段沿いですが、高さがあるので通行中の観光客にのぞき込まれたりはしませんからご安心を。

 

さあ、一品目はこれ!

羽根つき焼き餃子!!

ボリューミーで中の餡が肉汁じゅわ~でウマー!周りは日本の焼き餃子ほどバリバリしてませんが、もっちりとしてあつあつ 😀
タレは二種類。一つは生姜たっぷり生姜醤油。もう一つはにんにくスライス+ねぎ醤油。
たっぷりつけて、生姜やニンニクも餃子にのっけて。たまらん~(>_<)
ビールに合う合う~!(ビールは入ると同時に注文w)

イカ炒め

お次はこちら。野菜たっぷりイカ炒め。いやもう、これね、イカはぷりっぷり、野菜はいろんな食感で、これにも生姜とニンニクたっぷり(*^。^*)それにたぶんパクチがインしてる。香菜というんよね、こちらは。何気にいろんな料理に入ってます。体にめっちゃ良さそう♪
朝から風邪気味な僕には、味もさることながら気持ちにもうれしい一品。
(実際この食事の効果?が明日の朝あらわれた気が…)

ウマいウマいとばくばく食べまくりです 😆

 

 

さてお腹も満腹。店を出て夜の九份をもう少しお散歩。観光客もだいぶ減ったから歩きやすいし、やっぱ雰囲気もゆったり楽しめます。

 

撮影もしてた。九份観光は日帰りする人が圧倒的に多いようですが、泊まれば観光客の減ったこんな町も見られます♪

よっしゃ,このほろ酔い良い気持ちで、宿のバーにも行ってみよう♪

 

++

 

ジュフェン280ハウスのバーに戻ってきました。もう一杯ビールかな(^-^)

 

お姉さん  「ハーイ!夜の九份どうだった?ビューティフルだったでしょ。」

こー    「とっても!でも思ってたより観光客多かったです。」

お姉さん  「ハハハ!確かにね~。食事は済んだ?」

こー    「はい!すごい雰囲気のいいとこで食べました! コロナビールをもらえますか?」

お姉さん  「OK!好きなところへどーぞ♪」

 

バーだからこの時間お客が多いかと思ったけど、テーブル席に4人の男性客がいただけだった。お姉さんと気さくに話してる雰囲気からすると地元の常連さんかな。
店の奥は壁面が大きな窓になっていたから、一番奥のテーブルに座る。


店内はピンクとブルーのほの暗い照明で、BGMも大きすぎないちょうど良さ。それにらせん階段もある。屋上にもテーブルとかあって、外で飲めたりするのかな。

窓は小窓が開けられているけど全然寒くない。ダウン着てる人もいたけど、僕らには気持ちいい温度。
遠くにはキールンの夜景が見えて、お酒飲むには最高だな。

 

お姉さん  「向こうの光はキールンよ。知ってる?」

こー    「はい。行ったことはないけど。僕も港町に住んでます。」

お姉さん  「そうなのね(にこっ)。はい、これはおごり。(コロナを置く)」

こー    「いいんですか!?」

お姉さん  「もちろん!それとこれね。(空席のテーブルキャンドルを僕のテーブルに置く)楽しんで♪」

 

僕が手帳にいろいろ書いてるのを見て持って来てくれたんだ。本当にさりげなく気を使える素敵なお姉さん。
僕は心から嬉しくなって、コロナとチップスを食べつつ、日記を書いてはニヤつきながら夜景を見て。四人客の一人がそんな僕を見て変な顔してた。たぶん二ヤつく僕は、もっと変な顔だったに違いない。

たくさん写真も撮れた。ピンボケも多かったけど、雰囲気の最高な町を歩いて。
美味しい料理食べて、こんな綺麗な夜景見ながらビールも飲めて。

ほんと、僕は幸せだな。

++

 

明日もあるし体調の事もあるから、そろそろ部屋に戻ろう。もう一度窓からの夜景を心に刻んどこ。

 

こー   「ほんとにいい夜を過ごせました。ありがとう。」

お姉さん 「それはよかったわ 😀 朝は私はいないけど、気を付けて旅を続けてね。おやすみ~。」

 

おやすみなさい。本当にありがとう。

 

バーを出て部屋へ行く階段を下りながら、旅に出るまでにあった嫌なことや辛い事が、綺麗な町の光に消えていくのが見えた気がした。

 

~②へ続く。

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