日本の旅 鳥取県

のんびりゆったり 歴史の香りたゆたう宿場町鹿野  鳥取県鳥取市鹿野町

2015年7月4日、愛車のバイクに乗って鳥取県鹿野町に行ってきました。
鳥取自動車道が無料のため鳥取までは、こーの住む街から何とガソリン代だけで行ける!
何とお得なんでしょう♪

 

さて鹿野町。ここは鹿野藩藩主、亀井玆矩公が開いた城下町。
玆矩公は豊臣秀吉に仕え、戦功を成したときに琉球や中国の一部を褒美に望むなど、なかなかにロマンある武将だったそうな。
秀吉死後は徳川家康に付き、関ヶ原の功により初代藩主となりました。

ちなみに政治家の亀井久興、亀井あきこさんは玆矩公の子孫だそうです。

静かで昔ながらの町並み。

鹿野往来が通り、江戸時代は宿場町として栄えました。
牛市なども開かれ、牛馬をつないでおくつなぎ石が所々に残っています。

 

 

にゃんこものんびり。近づいても目が半分しか開かず(笑)
ほんとに静かな町。

 

 

てくてくのんびり町歩きをしていたらお腹が減ってきた。
少し早いけど、お城散策は午後からにしてランチを予約していた"夢こみち"さんへ。

格子窓が良い感じ。

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このお店、町のお母さま方がやっておられるのだけど…ものすっごく落ち着きます!
木造なのもあるけど、お母さま方含め雰囲気が。もちろんご飯時には満席になって忙しそうなんですが。

このお店には二階もありまして…階段を上ると長テーブルの部屋もある!宴会できそう♪
そうそう、お酒は置いていないけど、持ち込み可みたいです。

 

通り抜ける風を感じながら足をくずしてくつろいでると…

来ました!お待ちかね(予約してるとそんなに待ちません)
夢こみち看板メニュー!すげ笠御膳1100円!

見るからに華やか&ボリューム満点!ご飯はお替わりできます。
登場でテンションダダ上がり↑

アップです。地場で採れた野菜、カボチャの花の天ぷら、鹿野そばに、赤い丸っこいのは玉ねぎを酸っぱくしてみじん切りにして固めたやつとか言ってた気がする。

もう感動、感動。

紫蘇ジュースに、ハーブの入ったゼリーも付いてました。
のんびり田舎の木の家の雰囲気を感じつつ、一つ一つが滋味深いというか懐かしいというか。
本当に美味しくうれしく頂けました!

すげ笠御膳は、季節により内容の変わるメニューだそうです。それぞれの季節の旬を味わいに行くのも楽しそう。
ごちそうさまでした!

 

夢こみちさんの情報は↓

https://tabelog.com/tottori/A3101/A310101/31000528/

 

++

 

 

さあお腹も満腹、はりきって鹿野城散策に向かいます。
お城は町の北側にあります。

また、車やバイクを停める無料駐車場も、このお堀の横の公民館そばにありました。

入り口には看板が。春夏秋冬を通じて、様々な顔を見せてくれるようです。

亀井氏も秀吉の夢につき合わされたようです。

 

それでは、天守跡まで登っていきましょう。

 

お疲れ様でした!
本丸跡には天守の礎石はありますが、天守そのものは残っていません。見晴らしも木々に囲まれそれほどよくありませんねぇ。
まあ、足腰にはいい運動です。

 

 

++

 

さてこーは、もう一か所この町で訪れたい場所が。
こちらも歴史に興味のない方には、誰?な人物ですが。

山中鹿之助幸盛のお墓のある、幸盛寺。
このお方。

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山陰に覇を唱えた尼子氏の武将です。
毛利元就に滅ぼされた主家を再興しようと、何度負けても絶対に諦めないで戦った人。幾多の困難に直面するたび、月に合掌し

「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」

と唱えました。
その不屈の生き方は、戦前戦中の日本の教科書に取り上げられ教育に使われました。
尼子氏が没落してからも織田信長の力も借りつつ大国毛利に挑みますが、最後は信長に見捨てられ敗北、護送途中に殺されました。
こーも鹿之助の諦めない生き方を見習いたく。

 

 

 

 

 

【旅後記】

鹿野町は鳥取市内から車で2,30分。
観光客も少なく見どころもそれほど多いわけではないけれど、歩いているといろんな方から声をかけてもらったり、下校の学生がみんな挨拶してくれたり。
ここは今の日本が忘れつつある大事なものを、静かに大事につつんでそこに’ある’、そんな町だなぁと感じました。
心からのんびりゆったりしたい方、鹿野はあなたを待ってくれてますよ。

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