旅の途中で

雨宿りのターミナル

バスターミナルは雨宿りの人達で一杯だ。

傘を持ってなくて、ずぶ濡れで入ってくるおじさん。

一つの傘を二人でさして駆け込んでくるカップル。

バスから降りてくる誰かを待つ様子のおばさん。

大声で笑う若い男の子達。

ターミナル内の売店ではスナックやキンパッ、オデンなんかも売っていて、いつも中はいい匂いで満ちてる。

 

 

ここは街の玄関口。

ひっきりなしに入ってきては、また出て行く場所。

雨に濡れたり、予定が狂ったり。みんな愚痴っているけれど、なんだか少し楽しげだな。

そんな様子を見ていると、旅先の雨もそれほど悪くない。

 

ただ雨が弱くなるのを、いつとはなく待つ時間。これもすっごく”旅”なのかも。

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