カンボジア 世界の旅

初めての東南アジア・カンボジア、アンコール世界への旅 シェムリアップ カンボジア①

2018/04/26

11月9日(木) 20:45 【ビッチャイおすすめのカンボジアンバー】

こー 「なあ、ビッチャイ。ここ、そういうお店なん?」

彼に連れてこられたのは、ド派手な外観のお店だった。
ネオンの文字はクメール語(カンボジア語)のみ。半オープンテラス風で壁はなく、外からも店内にピンクや青の照明がぶら下がっているのが見える。
店内は、短めのスカートのお姉さんたちが料理を運んだり、お酒を注いだり。

 

ビッチャイ 「そういう?あぁ…まあまあ、ついてきて。ここはカンボジア人のパブストリートだよ。」

 

ビッチャイは二カッと白い歯を見せて笑う。
店の入り口両側にはさらに短いスカートをはいたお姉さん方が、長椅子にズラーッと座って足を組んでいる。
外国人の僕が通ると、一斉に彼女たちは僕を見た。

 

こー 「お、ォゥ……」

 



 

 

11月3日(金) 日本時間8:00 【関西国際空港】

いよいよ初の東南アジア、カンボジアへ向かう。一週間というスパンで旅に出るのは随分久しぶり。愛用の一眼カメラとPC、着替えの入ったバックパックはズシリと重い。

空港で搭乗を一人待つ時間は、まるで舞台に上がる前の、袖の暗闇にいるような緊張。
英語もろくに話せないのに一週間。今更ながら大丈夫か…

 

9:53 【機内

離陸後50分。機内食が出る。
フライト時間によっては、微妙な時間に食事が出る。美味しいけど。

・ビーフストロガノフ?
・おそば(そばつゆは、たつの産)
・ロールパン
・フルーツ

 

11:00 【機内

最近飛んだ事のない高度で飛行機は飛んでいる。
眼下には、まるで波しぶきを上げながら陸を洗っているような雲が見える。

素晴らしく美しい。

遠くまで続く山並みとその谷間。そこに生クリームを流し込んだように淀む雲。
太陽は視界いっぱいのそんな景色をまぶしく照らしている。

ここ何回も、午前中のフライトは朝日と逆に座ることが多かったから、朝の光をこんな風に見るのも久しぶり。
やがてまた現れる、高い山と光る雲のかたまり。

 

 

中国時間 13:15(時差 日本時間ー1時間) 【広州白雲国際空港

関西からカンボジアまでの直行便はない。
成田から首都プノンペンまでは一便あるけれど、アンコール遺跡への拠点都市シェムリアップには乗り継ぎでしか行くことはできない。

関西国際空港ー広州白雲空港ーシェムリアップ空港

今回のエアラインは中国南方航空。遅延が多くて有名らしい。今のところは定刻通り。

出発まであと小一時間。
中国ではグーグルが使えない。ローミングは高くつくし、レンタルWIFIはカンボジアまで使えない。
コーヒー買うのも中国元がいるし…所持金はドルと日本円のみ。ネット繋がずPC触ってるか。

僕の横で、小さな中国の女の子が弟をカートに乗せて楽しそうに遊んでいる。

 

 

カンボジア時間 17:20(時差ー2時間) 【シェムリアップ国際空港

「とうとう、来た。」

特徴のある屋根の小さな空港。
飛行機を下りると、全ての乗客は徒歩で空港内に入る。
湿度の高い、ちょうど日本の真夏の夕方のような空気。身体にゆっくりとまとわりつく感じ。
温水の中を進むように、僕は歩き出す。

物の物価も全く違う。貧しくて、たまに凶悪な犯罪も起きると聞く街。
できれば陽が落ちる前にホテルに着きたい。不安になりながら入国審査へ。

 

 

18:40 【トゥクトゥク内

日は完全に暮れてしまった。
ホテルに連絡していたお迎えのトゥクトゥクはいなかった。さんざん探し、仕方なく空港で手配する。

 

初めて乗るトゥクトゥクは素晴らしく気持ちいい。
シートは固く、道はガタガタでお世辞にも乗り心地がいいとは言えないが、暑い外気に夜風が涼しい。かいていた汗はすぐに乾いた。料金は9$。

これでホテルにたどり着ける。
道路の向こうは真っ暗でよく見えない。道沿いにはたくさんのごみが散らばっている。
パラソルを立て、椅子を並べて露店をしている。横の露店では湯気ののぼる釜があって、そばで食事する男たち。
別の場所ではスピーカーから大音響で音楽を流しながらたむろする若者たち。

彼らの横をトゥクトゥクは通り過ぎていく…

 

 

19:00 【ホテル フレンドリーアンコールブティック

今回の旅の宿に到着。
『FRIENDY ANGKOR BOUTIQE(フレンドリーアンコールブティック)』

ごみとホコリの多い街からしたら、とてもキレイな宿。レセプションの男の子も物腰柔らかで感じのいい子だ。
最近はドミに泊まる事は減った。普通の宿では、ドミとは違う出会いも多い。

チェックインしていつも通りお湯とトイレのチェック、荷物を広げる。
市内中心に入ってからはすごい交通状況だった。車、バイク、トゥクトゥクと人。
旅の間はかなり気を付けて歩く方がよさそうだな。

 

 

20:00 【レストラン「クメールテイスト」

やっとたどり着いた。『地球の歩き方』にも載っている食堂。
ホテルから近くて安い、クメール料理の食べられるお店。一品2$(約200円)位からあり、ビールは0.5$(50円)!

カンボジア初の食事

・揚げスプリングロール(春巻き)
・ルックラック(牛肉のサイコロステーキ)

ルックラックはクメール(カンボジア)料理で、牛肉と玉ねぎを炒めて卵を乗せている。
これに胡椒を溶いたライム調味料に着けて食べる。このたれが最高に美味しい!!
『カンボジアの胡椒は世界一』と言われるのも納得。

店頭には日本ではおなじみのドクターフィッシュの水槽があって、足を入れている人がいる。
市内で数軒見かけた。流行りなのかな。

 

 

明日からいよいよカンボジアでの生活が始まる。
まだ遺跡の回り方は考えてないけど、とりあえず明日ホテルのレセプションでトゥクトゥクのアレンジなんかを訊いてみよう。

ま、とにかく。
到着おめでとう、こー(^-^)

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