世界の旅 韓国

百済最後の都、扶余へ~② 忠清南道 韓国

2017/05/29

さて扶余二日目。
目が覚めると6時前。ぐっすり休み体力も回復。モーテルの窓から外を確認すると、雲もなく快晴!

今日は扶余の残りのスポットを観光し、3時位をめどにソウルに戻ります。
今日のメインは百済王宮を再現したテーマパークに、扶余国立博物館です。

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今回利用した、アリランモーテル。なかなか洒落た外観で、中も、何というか昭和モダン的な雰囲気。モーテルにしては高めの40000w(4000円ほど)だったけど、設備は少し古い事を除けば問題なく揃っていて、快適に過ごせました。

日本でモーテルというとラブホテルを指すことの方が多いですが、韓国では(もちろんそういう使い方もしますが)家族や友達、一人旅といろんな使い方ができます。
内部もバリバリのラブホテルチックなところもあれば、ごく普通の民宿チックなところまで様々。
アメニティもちゃんと揃ってて、必要十分です。

このアリランモーテルのある場所は結構他のモーテルもかたまってました。バスで扶余に着いても歩いて10分位です。

 

 

モーテルを出て近くの食堂で朝ごはん。
そうそう、扶余はお店が開くのがゆっくりです。朝早く行動を始めても朝食を食べる店が開いていません。コンビニも探しましたが開いていませんでした… 😥
僕が入ったのは”24時間営業”と書かれた食堂です。メニューの写真が窓にずらーっと印刷されてる店。
名前を見るのを忘れてしまいました… 😥

 

頼んだのはこちら。メニュー読んでもどんな具のスープか分からないのをあえて頼んでみた。

何の葉っぱかな。春菊のようだけど季節違うし。あさりかシジミのような貝も入ってました。
どなたか分かる方、教えてください(笑)
味は少し葉っぱは苦みがあるけど、何か体に良さそうな味。左の鉄のお椀にはご飯が入ってますよ。

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ここでもスープまで全部飲んだら店のオモニが驚きながら笑ってた。みんなきっと全部は飲まないんだろうねぇ。
でもお腹ぺこぺこだったんです。

 

++

 

さて、扶余の宝のある博物館が開くまでは時間があるし、散歩がてらもう一度王宮跡へ。

昨晩ご飯を食べた「扶蘇山カルクッス」も見えてます。楽しかったな。

 

国立扶余博物館

さて扶蘇山城から南へ街をひたすら歩きます。今日の目的の一つ、扶余の宝を所蔵する国立扶余博物館に向かいましょう!

扶蘇山城から歩いて20分ちょいくらい。歩いてると街のお店もぼちぼち開店し始めます。ほんまのんびりやなぁ。

博物館に到着。さっそく入りましょう。

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正面エントランスにある、扶余の出土品。
エントランス中央に置かれており、朝日を浴びたそれは何とも言えない存在感。
この博物館は百済の文化財、遺物を集めた博物館。
百済時代の遺物2.5000点を所蔵、うち1200点を展示公開しています。展示室によってテーマ分けされ、時代を追って観ていけますよ。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 

これなんか微笑ましくないですか(^.^)
瓦に昔の人が彫った落書きだそう。こういうの、当時の人が身近に感じられて好きです。

 

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さて、いよいよ百済の宝、”百済金銅大香炉”です!

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”香炉”とある通り、お香をたくものです。
扶余から少し東に陵山里寺址(ヌンサンニ・サジ)があります。唐軍に攻め込まれた時、この香炉を井戸に投げ込み、略奪をまぬがれたのだとか。

細かく、精巧にできてます。ヘタッピンな写真で美しさがいまいち出てませんが…存在感が半端ないです。まさに国宝にふさわしい 😀

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こちらは発掘された時の井戸の底の香炉の様子。
ちょうどお香を入れるところで別れてますね。

 

じっくり堪能した後は、博物館の建物を出て庭へ。こちらにも各時代の扶余地方で出土したものや再現品が野外展示されています。

こちらは唐軍の将軍、劉仁願の勝利の記録の石碑。割れて修復された跡があります。

百済が唐と新羅の連合軍に滅ぼされた後、王や太子ほか、たくさんの臣下は奴隷として唐に連行されて行った。

国が亡ぶというのは…
征服した百済にこれをぶっ建てていった劉さん、単にドヤ顔だったのか、それとも胸中秘めたものがあったのかどうか。

 

 

++

 

宮南池

国立扶余博物館を堪能し、本日一番楽しみにしている「扶余文化団地」に向かいます!!
が、その前に昨晩食堂のオモニに教えて頂いた蓮の綺麗な「宮南池」に寄ります。博物館からも徒歩15分かからない位。

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なかなかの眺めです!蓮には少し早いけど、ちらほら開花してるのも。
こちらは百済王宮の別宮にあった池で、なんと韓半島最初の人工池だったそうです。池の周囲からは遺物が発見されています。
またここは、のちに跡継のいなかった百済の王位を継いだ男と新羅の王女の恋の舞台ともなりました。
まっすぐに伸びた橋がとても池の風景にマッチしていて、すごく穏やかで雰囲気のよい公園ですよ。
朝からあちこち歩き回ってたので、僕もここで一息(^-^)

 

いやぁ~、天気はいいし蓮は綺麗だし、癒されるわ~。はぁ~(''ω'')

…とと、のんびりしてたら時間が! 😯
ソウルに戻るまで、扶余文化団地でたっぷり百済の国を味わうんだった(>_<)

 

++

 

百済文化団地

さあいよいよ本日のメイン、百済文化団地に向かいます。
場所は扶余の中心から離れているので、時間の関係上タクシーを使用。市内バスでも行けるのですが本数がそう多くないらしく、時間もおしてきてたのでタクシーに。
扶余に着いた時の高速バス乗り場前に数台のタクシーがいるので、乗り込んでレッツゴー♪

百済文化団地は、華麗な文化の華を咲かせた百済の歴史文化を世界に広めるために建設された韓国最大規模の歴史テーマパーク。

百済の王宮を再現した泗沘宮と代表的な寺院である陵寺、生活文化村、偉禮城、古墳公園、百済歴史文化館、ロッテ扶余リゾート、ロッテアウトレット、百済の森などで構成されている。

ほかにも文化財庁が設立した韓国伝統文化学校とロッテ扶余リゾート団地内にある歴史文化体験はもちろん、レジャー、休養、ショッピング、体験などが行える複合施設である。特に2006年にオープンした「百済歴史文化館」は全国で唯一の百済の歴史専門博物館で、百済の文化を一目で見ることができる常設展示室をはじめとした企画展示室、金銅大香爐劇劇場、百済体験場など多様な展示・教育施設として注目されている。

タクシーは白馬江を渡り、田舎道を走ります。
運転手さんは60歳くらいのハラボジ(おじいちゃん)。穏やかさがそのまま顔になったような方です。
たぶん無理かな~と思いながら英語で話しかけるも答えは笑顔のみ。
それでも韓国語でいろいろと話しかけてくれます。なにかこう、退屈しないようにしてくれてるのが伝わってくる。
言葉はわからないんだけどうれしかった。僕も、ハラボジは分からないだろうけど日本語や単語の韓国語言ってみたりして。
お互い完全には分からないけど、ニコニコし合ってました(笑)

こー  「ペクチェムンファトンジ、テックシ、イッソヨ?(文化団地にタクシーはいますか?)」

タクシーが文化団地に着く前に、帰りの事を考えて聞いてみる。するとハラボジは首をふりふり、

ハラボジ 「オプソヨ。(いないよ)」

やはり。バスを待って帰るしかないか。ま、そんなに少ない訳はないよきっと 🙂
ソウルに帰るのが少し遅れるくらいやし、とか考えてるとハラボジは僕を見てから腕時計を指し、

ハラボジ  「トゥシ。トゥシ。」

…トゥシ。韓国語で二時の事。もしかして、二時に迎えに来てくれるって言ってるのかな(^O^)
分からないなりに聞いてみると、コクコクとうなずいてくれた!

タクシーは無事文化団地に到着し、僕が降りるとハラボジは車内から笑って手を振ってくれた。これで帰りもバスターミナルまでタクシーです!!ありがとう、ハラボジ!!ヾ(≧▽≦)ノ

さあ今回の旅第二のハイライト、遥か百済の都へタイムトリーップ!!!

~③へ続きます

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