世界の旅 台湾

「千と千尋の神隠し」の町、九份と初台北、三峡にも行ってみた③ 台北市 台湾

2017/05/29

今考えると、今回の旅の体調管理の一番の失敗はこの象山だったと思う。

  • 夜景を撮るために登るこの山が、思った以上に急だった事。
  • Tシャツがヒートテックで汗をかいた後も濡れたままだった事。
  • 汗を拭くタオルも持って登らなかった事。

夜景は素晴らしく美しかったけど、服を濡らしたまま夜風に吹かれた事が、小康状態だった風邪を一気に悪化させたんだと思う…

 

 

台北に戻った僕は、まず予約していたホテルにチェックイン。立地は台北駅から徒歩10分ほどの経済型ホテル。
フロントは日本語が話せたけれど、さっそく部屋のトイレの水が流れなくて、部屋を換えてもらいました(*^。^*)

さて、時間は夕方の5時ごろ。
今日も夕暮れの一番いい時間帯は過ぎているけれど、空は曇っていたし三峡の食堂があまりに幸せだったので、全然気にならない。少し疲れてはいたけど、荷物を部屋に置いてカメラを持って、いざ象山へ!!

 

象山

最寄駅はMRT淡水信義線、「象山」駅。この駅は「台北101」駅の隣駅で淡水信義線の終点です。象山は獅子山、豹山、虎山からなる四獣山という山塊の一つ。
登山口は象山駅2番出口から南へ徒歩7、8分ほど。地下から地上へ上がると大きな公園があります。その外周に沿って歩いていきます。結構登る人たちが歩いてますから、陽が暮れてても大丈夫ですよ。

登山口に着くと、そこからは階段でひたすら上へ。所要は約20分ほどです。

(登山口へ向かう途中、ビルの合間から見えた「TAIPEI101」。雲がすこし掛かって幻想的 😛 )

 

登山口にはたくさんの人たち。登り階段は薄暗いけど人は多くて途切れないので、女性一人でもよほど遅い時間でない限り心配ないですね。

この時の僕の服装は、ヒートテックに薄手の長そでトレーナー。夜なのでウインドブレーカーも着ているのですが、いざ階段登りだすとしっとりと汗が。
階段はなかなかの急こう配のまま上へ、上へ続いてます。どんどん汗が。しっとりでは済まない感じにTシャツは濡れていきます。

もっと余裕かと思ったら、結構な登りやな。山登りは慣れてるけど、階段ばっかはしんどい。こんな汗かくとは思わなかっ…
だあ!そういえば汗を拭くタオルを部屋に置いたままだ!ポケットのハンカチは小さくて、すぐに濡れきってしまう…しまったな( ˘•ω•˘ )
まあ、少ししたら乾く、かな。そんなに寒くもないし…

いやいや、ヒートテックはすぐには乾かないし…なんて内面思いながらも、展望台に到着。

ここからは101を含めた市内の夜景をカメラに収めることができます。

今晩は雲が多く星は見えないけど、代わりに光り輝く夜景の上を、風にちぎれて雲が流れゆきます。何ともファンタジック 😛
現れてはまた消える101。上がるにはだいぶ行列を並ばないといけないらしいけど。中からはどんなふうに外が見えてるのかな。

 

…しかし、寒くなってきた。濡れた服が夜風で冷やされて体温下がってきちゃったな。
周りでは若いカップルや元気な大陸からの観光客たちが、キャイキャイはしゃいでいます。半袖の子達もちらほら。若いなぁ。

思ってた以上に観光客が多いのと、ピッタリ寄り添うカップルたち、それに寒くなってきたのとで僕はリュックから三脚を出す気になれず…(+_+)立てるスペースもないんよね…。

考えたら夜景スポットは日本でもカップル一杯なんやから。まして世界的に有名な夜景には、世界からカップルが来るわけで。

 

…降りるか。うん、写真はスマホで撮ったし風邪ひどくなるといけないしね。いや、寂しいとかじゃないよ、身体の為、身体の為だよ、うん(´;ω;`)

 

欧米人のお年寄り夫婦に、若い台湾の男の子が写真を撮ってあげてた。夜景だからなかなか上手く撮れないようで、もう大丈夫だよと言う夫婦に、頑張って撮りなおしてあげてるのが微笑ましかった。

 

 

++

 

士林観光夜市

台湾では毎夜、あちこちでお祭り縁日のような「夜市」が開かれています。
起源は1970年代。台湾に工業化が進み中小企業がたくさんでき、勤め人が自炊する時間がへって外食が増えた事。
夜市のメインはだから、食べ物屋台なのだそうです。

そもそも台湾の人たちは、みんなでワイワイ飲み食いするのが大好きみたい。
そんなとこも、僕は大いに親近感を感じますw。

 

士林観光夜市は食べもの屋台は地下にまとめられています。
地上にはゲーム屋台(射的とかくじ引きみたいな)、お土産屋台やジューススタンドなんかがみっちりと軒を連ねてますヾ(≧▽≦)ノ
とりあえず、冷えた体はご飯とビールで温めよう!

おォ~ヽ(^o^)丿やってるやってる~!美味しそうなにおいと熱気、騒がしさ!!
地下はそんなに広くはないけど、お店が隙間なくあって、椅子やテーブルもいっぱい。もちろん呼び込みは日本語(笑)
よく見ると、日本の食べ物も混ざってますよ~。

食べよう食べよう!!とりあえずビールと♪

豚肉と空芯菜の炒め物

これも台湾で食べたかったものの一つ。空芯菜って日本ではなかなか成長したのって売ってませんよね。
このシャキシャキした食感と、塩コショウの効いた豚肉がビールに合うわ~(>_<)しみる~!

 

牡蠣のオムレツ

小ぶりな牡蠣入りのオムレツ、というか牡蠣おこのような(*^。^*)
甘めのとろみのたれがかかってます。

 

どちらもできたてアツアツで美味しかった。一皿のボリュームがあって、一人でたくさんの品数は食べにくいです。でもその分ガッツガツ食べれます♪
あと、やはり「観光」夜市だけあって値段は結構高いです。街の安い食堂が一品40元とか50元で食べれる中、ここは一品100元くらいのものが多い。まあ、物にもよるんでしょうけど。

お腹は七分目くらい。まだ食べれるな。二日目夜だけど、今回の旅はお金ほとんど使ってない。食堂でばっか食べてるもんなあ。
もう一つのお店に入って、ここではまたビールと鶏のから揚げを。

こちらは鶏からというより、なんこつのから揚げっぽいような…
美味しいからいいんだけど。結構スパイスきつめでビールは必須。

 

 

 

隣のテーブルにいた6人組さんが帰っていった。テーブルには大量の食べ残し。
すぐに店員の男の子が来て、持ったバケツに残り物を無造作にほり込んでいく。

無表情なその表情、その眼。彼の手だけが休まず動く。それ以外の身体の部分はまるで止まっているよう。心までも。
それから台拭きでテーブルをさっさっと拭いていく…

その時客引きのお姉さんが、三名さん入るよ~と声をかける。男の子はすぐに笑顔に変わって、どうぞこちらへ~、と案内する。
テーブルの上は、前から何も置かれてなかったように綺麗になっている。
別のテーブルでも帰った後の残り物が、別の店員さんの手で手早く消し去られていっていた。手にはビニール手袋がはめられていた。

 

それは当たり前の事。この食堂街で何度も何度も繰り返されてる事。ここだけじゃない。世界のあちこちで当たり前に行われている事。

 

僕は今日も美味しくご飯を頂けました。美味しくお酒も飲みました。
当たり前かもしれないけど、ありがとう。
店員の男の子の顔は、僕にいろんな事を考えさせてくれました。

 

 

ホテルに戻って、シャワーを浴びグダグダに濡れて汚れた下着をかえた。
夜市で食べて飲んでした時は感じなかった疲れがどっと押し寄せてきて、ベッドに横になる。

身体がだるくて頭が重い。咳も出る。この感覚は熱があるかも。結構やばくなってきたな…

隣の部屋では若い女の子たちが騒ぐ日本語の声。かなり筒抜けに聞こえる。壁が薄いのか。
フロントは流暢な日本語だったから日本の観光客多いんだろうな…しかし、耳障りな笑い声 …
なるべく多く睡眠とって明日に備えたいのに…

 

ウトウト眠りに落ちては目覚めてを繰り返して。
結局お隣の騒ぎは夜中の二時ごろまで続いた。

 

 

 

 

~④へ続く

 

 

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